メルコ製ルーターBLR-TX4分解記






日本政府がインターネット接続環境ブロードバンドにするという事で各社いろいろなサービスが開始されました。
我が家も晴れて8月に28.8kbpsモデムからフレッツADSLへと移行する事になりました。
同時接続台数を増やしてくれるメルコのルーター、BLR-TX4を購入したまではいいのですが、
最近減退気味だった分解症が再び復活したので分解したのでした〜(笑)


説明書記載のBLR-TX4の簡単なハードスペックは以下です。
LAN部 IEEE802.3(10BASE-T)準拠
IEEE802.3u(100BASE-TX)準拠
データ転送速度10Mbps/100Mbps
WAN部 IEEE802.3準拠
転送速度10Mbps
これを書いてる時点(2001年9月)で、BLR-TX4の後継機(?)BLR2-TX4が発表され、実転送速度がBLR-TX4よりは速くなったようです。
それでは分解に入ります。
外観はこんな感じです。
卵のような曲線になってて曲線フェチの僕としてはデザインは好きです。
ドリキャス標準コントロールパッド


ちなみに、工具を全く使わずに前面のパネルは外す事ができます。
あまり詳しく説明しませんが4つデッパリがあるのでそこを押しながらガポッと外します。
ドリキャス標準コントロールパッド


ドライバーを使って開けた所です。
結構色々詰まってます。
PCカードスロット風の端子がありますが、無線LANにする場合にここに差し込む機械をつけるそうです。
・・・・が、私の知る限りじゃまだ発売になってないみたいです。
ドリキャス標準コントロールパッド

1:CPU。日立のSH-3。
7709Aで最高クロック周波数は133Mhzなのですが、ここでは80Mhzに抑えられてるらしいです。
ん〜、まぁ、細かい事は突っ込まない事にしておきましょう。(笑)
詳しくは回路を調べてませんが、おそらくSH-3のすぐ側にあるクリスタル(10Mhz)を8倍速モードで使用し
80Mhzのクロックを得てるのかと思われます。

2:SDRAM。VIS製VG3617161DTで512k x 16bit x 2の16Mbitが2つ。
CPU(SH-3)のメモリとして使われてます。

3:MACコントローラ。ASIX製AX88195PでMACコントローラ。
10/100BASEのLANに対応してるそうです。

4:フラッシュメモリ。富士通製29LV800TAで1M x 8の8Mbitのメモリ。
2.7から3.6V動作で速度は90ns。
たぶんファームウェアの情報があるのだと思います。

5:SRAM。Winbond製W24L257Aで32k x 8 の256MbitのSRAMが2つ。
3のMACコントローラのバッファに使われてるようです。

6:LANコントローラ。REALTEK製RTL8019ASで10Base5, 10Base2, 10BaseT対応の制御チップ。
別途93C46でプログラムデータを格納する必要があります。
この記事を書いてる時点(2001年9月)現在では秋月電子でトランスとセットで1000円で売ってありました。

7:スイッチHubコントローラ。KENDIN製KS8995で10/100BASE対応の制御チップ。
LANの入出力のポートを制御してます。

個人的なこのハードの感想ですが、設定・保守用と思われるジャンパーのパターンがたくさんあったように思います。
どこに繋がってるか調べようかと思いましたが、多層の基盤で面倒なのでやめました。(爆)


  • 後記
    これを書いてる途中、メルコは2機種、ルーターの新製品を発表しました。
    BLR2-TX4
    BLR-TX4L

    BLR2-TX4の方は別にどうって事なかったのですが、BLR-TX4Lの方はうちのがそのまま安くなった感がぬぐえず、
    切な気持ちになりました。(買って2ヶ月ぐらいでの発表だったので)
    まぁ、唯一の救いといえば、BLR-TX4Lの外観が好みじゃないくらいでしょうか・・・・。
    この卵型の縦置きは少スペースに置いておけるので非常に助かってます。
    しかし、縦置きと言うことでコードやコネクターのストレス係数は卵型の方が高いでしょうねぇ。


    あと、メルコはこのLAN事業にかなり積極投資しており、ルーターに関してはコミュニティーサイトなるものを作ってしまってます。
    http://www.airstation.com/

    対応ゲーム・アプリケーション等の情報が豊富なので、LANの知識は薄いたんまも大抵はここ見て問題解決してます。(^-^)





    戻る  インデックスに戻る